【伊那市大工建築新築】工事内容を紹介します①【リフォーム】

お世話になります。平澤工務店、平澤諭です。
トップ写真ですがタイル浴室のユニットバス入れ替え工事です。タイルの状態で見た分にはそんなにひどいという感じもなかったのですが開けるとびっくりな状態ですね。下地である木材がびしょびしょでボロボロ。ボロボロである正体はもちろん「シロアリ」ですね。タイルはもはや下地に付いていないので自立しているだけです。モルタルにヒビを入れれば崩れてきます。そうするとなかの木くずがボロボロと出てくる。このときにはシロアリが居る様子はなくもはや食べ残ししかない状態です。

土台の状態です。なにもないです。上っ面の皮みたいな部分だけが食べ残されています。何もなければ別に良いのですが今年起きた「令和6年能登半島地震」を考えると恐ろしいです。地震の映像で建物がズン!と土埃と共に沈むのを私は見ました。もしかすると柱の下が無く、何かで支えられていたのが地震の影響で外れて一気に落ちたのではないかと思います。この写真の状態が日本のいたるところにあります。柱が屋根の重みで下がれば家は全部一気に倒壊します。地震が起きている最中に倒壊した場合逃げる事は不可能と思われます。ちなみに私の経験上タイルのお風呂で古い物はシロアリが入っている確率は90%くらいあります。ただ被害状況には差があります。この写真の土台はとても酷い方だと思います。

解体をキレイに行い土台を入れ替えていく状態です。さらに下地を補強していきます。また防蟻塗料を塗りこんだ土台ですので色がオレンジになっています。今回は予算があまりなく、下地全体の交換は出来ないということでしたので予算の上がらない範囲内で補強を入れました。右側の壁には柱を新規で入れ、上部の二階を支えられるように工事を行いました。ここまでキレイに解体するのも大変ですし、あそこまで蟻に食われていると解体中に倒壊の恐れが出ます。外壁で支えられていただけか内側のボードと釘のみで支えられていたのかもしれないです。下地材や筋交い全てを交換する場合は反対側の部屋の壁も全て解体する必要があります。予算があればよいのですが古い家になるとどこまでも直さなければならなくなるのでなかなか手がでない場合が多いです。
不安があれば相談ください
タイルのお風呂がおうちにあるのだけれど大丈夫かわからない。だけど不安はある。けどお金も大切。と悩んでしまいますよね。シロアリが入っている事がわかればよいのですが壁の中は見えないので確かめようもないものです。しかし傾向はあります。
① なんか小さくカリカリ音がする。
これは蟻が食べている音なのだと思うのですが周囲の音が無音であれば聞こえるみたいです。
② どこからか蟻が一匹お風呂に入っていた
これはもう末期状態です。どんどん侵入してきます。
③ 見えている柱を叩くと空洞感を感じる
これは柱の芯を食べられています。シロアリは柱の芯の方が好きらしく真ん中から食べていくパターンが多いです。
といったところでしょうか。シロアリは湿気を好みます。土台を食べるのは土台が浴室から漏れた水を吸って湿っているからです。乾燥していればほとんど食べることはありません。なので浴室から入るパターンがほとんどですが窓の結露などを狙ってくる場合も多いです。そういった相談等あれば連絡をいただければ対応いたします。よろしくお願いいたします。
連絡先
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