【上伊那圏域リフォーム伊那市 辰野町】地窓とは【基礎の窓、空気が通う】

 お世話になります。平澤です。

 基礎の下の地窓って何の意味があるんだと思っている方いると思います。写真は前日の記事で出した土間工事の時の写真のなのですが地窓の上が全部隙間になっていてネズミが入れそうだったので木下地を張り付けて塞ぎました。地窓もいろんなやり方があるようで開けてみると意外と隙間だらけ過ぎてネズミが入れそうだったり何なら猫も入れるんじゃないかというものも見たことがあります。

地窓とは

 あまり現代の新築では地窓は作りません。新しい住宅を外から見ても地窓らしきものは見当たらないですよね。しかし地窓の代わりになるものは設置していて同じような働きをしています。地窓は外部から新鮮な空気を入れるという役割と床下空間を真空状態にしないという役割があります。昔の住宅は断熱、気密ということはあまりしていないので真空状態にはならないとは思いますけどね。要するに空気が流れるようになっているということですね。

 空気が流れる事で何が良いの?寒いじゃん。と私も昔は思っていました。昔の住宅ですと床下は地面、つまり土になっていることが多いです。土から発生するものは有害なものもありますし一番怖いのは湿気です。湿気は土から上空に上がります。床に当たって逃げ場がなくなると水になっていきます。それが床にしみ込みだんだんと上に上がるので室内に侵入します。もちろん床板は傷んでいきます。空気が流れて乾燥状態をを作りたいというもとに作られたのが地窓になります。しかし床下が土であり湿気の多いような土地柄では地窓程度では湿気の上昇を防げない場合が多いですね。

 湿気はシロアリも大好物ですので湿気を貯めることで室内の結露、柱等の痛み、シロアリによる被害による土台の破損等が発生します。それが家の一番を支える基礎の中で起こっているとすると結構怖い。大きな地震によりズドンと家が落ちるかもしれないですね・・・平成の始め以前の住宅は対策が必要になってきています。

部分的だけでも工事をすると色々な調査を行えます

 床下を見るというのはなかなか大変な調査です。床下点検口として床に入れる家は多いですが、自分で見るのは大変ですね。また結構畳を剥がせば入れるよと言われますが部屋がものだらけで片付けないと入れないというパターンも多いです。一部分の床を貼りなおすなどの工事を行ったついでに床下を見てほしい、廊下の天井を剥がした時に天井裏の様子を見てほしいと言われるととても調査がしやすいです。それに問題があったときに本人も見ることが出来る場合が多いので詐欺などを疑うことがなくなります。

床下は詐欺業者の得意分野なので注意が必要

 床下を点検して写真だけ見せて高い見積もりを出し、工事は何もせず、また写真を見せて工事完了していますような詐欺業者はまだまだ存在しています。私たちが工事に入ったときにそれが発覚するパターンも何度も経験しています。胡散臭い金物がついていたり変な機械が電源もなくただ置いてあること、よくわからないビニールがただならべられていること、結構見ました。施主さんがそれを見たときはとても切ない顔をしますね。あーやられてたのか・・・という感じです。詐欺と気づかずにいる人もたくさんいるということです。是非皆さん注意していただきたいと思います。

 連絡先

 e-mail:hirasawakoumutenn@gmail.com

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