【長野県伊那市】社員募集をしてその後どうなったのだろうか【大工】

お世話になります。2024年になりまして久々の更新を行っております。前回の投稿では社員募集を行っておりました。ハローワークでの募集もしていましたが、なかなか連絡は来ず、、、やはり若い人には建築業界の仕事は興味がわかないよなあ・・・とか思いながら日々を過ごしていました。
9月になり暑く、忙しい日々を過ごしていまして本当に誰か助けてくれないかなと思っていたところ、一通のメールを見て感激しました。「面接を受けさせてほしい」との内容。これはきた!と思いましたが、所詮は最初の面接。現在は新卒などの就活市場は完全に学生優位の売り手市場であることを考えると私どものような小企業は完全に不利な状態です。やっとつかんだ1人目の面接・・・これは結構なハードルであると思ってしまいました。
メールが来たR君に連絡、アポ取り、メールでのやり取りは大丈夫そう・・・まあ会ってみないとわからない部分は多い。面接当日、多分本人よりも私の方が面接を受けに来たんじゃないかというぐらい緊張してしまいました。しかもR君は思っていたよりスラっとしてなかなか好青年な事に驚きました。イメージと違う・・・!!これにも緊張します。それにすごくまじめそうで話し方もしっかりとしているではないか!!うちにこんな子が来るとは驚きです。ましてや大工をやりたいとはどういうことかと思いました。が、大工をそういうイメージで考えないようにしたいのが私の目標であることを思い出しました。
しかしそこは売り手市場、彼は他の会社も見たと言っている。そこと比べれば私の会社の方が圧倒的に小さいのは当たり前です。彼は私たちに色んな説明を求めました。私たちも精一杯答えその日の面談は終了しました。面接を受けたのはどっちなんだというくらいの緊張感でした。もうこちらとしては雇いたい気持ちが大きく、合格通知的なメールを送る必要もない状態でしたので、本人次第で採用という完全にこちらの方が心臓を握られている状態になりましたので私は半分あきらめながら彼を見送りました。
まあ初めての面接、これだけでも私は良い経験になっただろう・・・さすがにこれでは面接を受ける側が有利すぎるからもうちょっとやり方考えようとか考えていました。それに1人目からうまくいくはずないですから次のチャンスが来るのを待つか・・・いやこのペースだと採用になる人が現れるのは2023年以内は無理だろうと思い2024年頑張るかあ・・・とひとりで勝手に落ち込んでおりました。
「平澤工務店で働きたいと思っています」
まじか・・・!!!いやマジか!!!!と何度も心で叫びました。語彙力がなくなりまじかを繰り返しました。私が仕事を始めてから人を雇ったことがないためパニック状態になりながら色んな手続きをして本当にR君が入社。助かった・・・という気持ちと、大丈夫か?という気持ちがぶつかりながら、一緒に仕事を始める事となりました。
大工になるための適正
まずR君にその適性があるかどうかはとても大切でして、素人であり建築業界の事も全然わからない。まあ知識としてはこれから教えていけばよいのだが、体に適性があるのかどうか、それはやってみないとわからない部分ではあります。つまりは器用であるのかどうか。ミリ単位での作業には適性がないと本当に出来ない時があると思います。危険な道具も多いので注意力、安全確認が出来るかも大切です。あまりに不器用であり道具を怖がると、余計に事故の可能性が高まります。人には向いている仕事と向いていない仕事があると思います。それは特異なものである必要はないです。細かい作業が本当に苦手というレベルでなければ大丈夫だと思います。あとはコミュニケ―ション。職人って寡黙なイメージがあるかと思いますが、しっかり話せる人じゃないと今の住宅現場は務まりません。果たしてR君は建築現場に初めて参加し作業が可能なのか・・・心配になります。
「やってみます」
まあ挑戦は大切だ・・・とりあえずなんでも教えてやらせることが大切。危ない部分も教える。作業のやり方も教える。最初にやることに対しては誰かに見ててもらう。危険なやり方があれば注意する。これを徹底する。わからないことがあれば何でも聞くように教える。とりあえずコミュニケーションは問題なし。
私に仕事を教えていただいた方にまたR君を教えてもらい私は自分の作業に集中しておりましたがちょくちょくR君の作業を確認していました。何日かたったときに少し現場を離れ事務作業をしてまた現場に戻ってくると現場の様子が変わっていきます。R君は大丈夫だろうか・・・
「ここ全部ひとりでやらせたよ」
一この子は天才だったのか・・・いったい何を心配していたのだろうか・・・そこまで難しい作業ではないがキレイに出来ているし一人で全部やれたのか・・・凄い!
しかし教える事は大切です!!いくら手が器用で作業が得意だとしても知識がなくては危険性が高いです!!昔のように職人は師匠の背中を見て育つなんていう時代ではないと思います。しっかり言葉で伝えて危険性などを説明することはとても大切です!
ハローワークなどの募集はやめましたが大工をやれる場所を探している若者は面接します
現在はホームページ内のみ面接の募集を行っています。このホームページを見つけることが出来た時点でホームページを検索する力と大工になりたいやる気を感じます。それに働くにしてもホームページ内の記事を見てこんな仕事が出来るならやりたいと思って連絡をすると思います。今回のR君もホームページ内の記事を見て連絡する気になったと言っています。こんなホームページでもやっていてよかったと思いました。
連絡先
e-mail:hirasawakoumutenn@gmail.com