【伊那市】石膏ボードに重い物は留まらない【大工】【工事】

お世話になります。平澤です。
壁になにか重い物を掛けたいんだけどここって下地に留まりますか?といったような質問を受けます。これは壁は留まるところと留まらないところがあるのはわかるがなんでかはわかっていない人が多いと思います。わかる人は下地の位置を聞きますからね。なぜ留まるところと留まらないところがあるのかを説明します。
石膏ボードは下地としては弱い
基本的に壁クロスの下地には石膏ボードが使われます。上の写真の黄色い部分ですね。これは節約とか弱い素材を使っているからとかいうわけではなく防火上必要なものです。石膏ボードは不燃材であるので燃えません。火事の初期の段階で石膏ボードが防いでくれることがあります。しかし燃えませんが勢いのある火事の場合溶けてなくなる場合があります。それにより壁の中に炎が侵入して大きな火事になります。しかし石膏ボードが火事に強いのは明白。必ず必要になります。
しかし石膏ボードは粉の塊のようなもので出来ています。ねじをグッと食い込ませたときにズルズルっと粉の塊が崩れます。これでは重い家具などは留まりません。留まりそうな軽いものというと、、
- タオル掛け
- 画鋲によるカレンダーなどの紙類
- コルクボードなど(コルクボードの上に重い物はつけられない)
くらいでしょうか。ちなみに石膏ボードではつけれないまたは地震などでの落下が心配なものは
- 時計
- テレビ
- 額に入った絵、写真
- ホームセンターなどで買う後付けの棚
- カーテンレール
- 壁付けの照明器具
- 手すり
これはいったんは留まるかもしれないですが地震などの衝撃や何かの拍子に重さがかかると落下します。注意が必要です。ではどのように留めれば良いのでしょうか?
石膏ボードの下地を利用する
石膏ボードは仕上げのクロスの下地ですがその石膏ボードが留まる下地はより丈夫な木材の柱類になります。それには重い物を留めることが出来ます。

このように各部屋には柱と間柱が入っています。太いのが柱で細いのが間柱ですね。これを利用すると簡単に重い物がつけられます。しかしこの場所がわからないと思います。壁に隠れていますので。では大工はわかるのか?と言われますが特殊なつくり以外はほぼ100%わかります。自分で作ったところは確実にわかりますね。
しかし壁付けのテレビなど留めるところが決まっていて間柱などの位置が合わない場合がほとんどですので、テレビぐらいの重い物を壁に取り付けたい場合は多少の下地工事は必要になってきます。新築などの場合はあらかじめ下地用の合板を広めに施工しておけばどこでも留まりますので安心ですね。そのように大工さんとコミュニケーションを取っておくと施工途中でも
「大工さんここに吊る戸棚をつけたくなったんだけどつけられますか?」と聞いていただければじゃあ下地を張っておきますね。という感じで簡単に施工が可能になります。下地さえあれば大工でなくても自分でつけられるものが多いです。
まとめ
壁なんてどこでもなんでもつくという考えはとても危険です。いったんは取り付けられたとしても何かの拍子に落下して大けがや壁の破損により余計にお金や時間をかけてしまうことがあります。高いところからの落下により命を落とす危険もありますのでプロに相談することはとても大切です。DIYなどにより自分で行動を起こすことも良いですがそういった経験のない方は一度はプロに相談することが大切だと思います。是非何か相談があれば連絡をお願いいたします。
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