【長野県 伊那市】住宅の通気層の必要性【断熱層 通気層 防湿層】

 お世話になります。平澤です。

white hot air balloon in the sky
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 家づくりの時に通気層が必要だと聞いてもピンとこない方も多いと思います。通気層は断熱層(断熱材の部分)を守るためにあります。

通気層とは 

 通気層は屋根で考えるとわかりやすいです。まず屋根に太陽光が当たると熱を持ちます。その熱が屋根材を通して屋根裏に侵入してきます。その熱が室内に入ってくると室内が暑くなってきます。それを防ぐのが断熱材なのですが断熱層に入る前に通気層を作ります。通気層は空気が流れていて外に出るように設計されています。軒天井や棟から空気を排出します。それにより熱も排出できます。しかしすべては排出できないので断熱材で受け止めることになります。通気層があるのとないのとでは断熱効果は変わってきます。

 外壁面も考え方は一緒です。外壁を貫通して入ってきた熱を通気層により外に出します。排出できないものを断熱材により受け止めます。

 それでも熱は窓などからも入るので全ては排除できません。どんな断熱材でも熱は貫通して入ってきますね。それを少しでも効果を高めるためには通気層は必要不可欠ということになります。

断熱層は防湿層により守られている 

 通気層には外からの空気が入っているので湿気を含んでいます。断熱材は湿気に弱い物が多いので湿気は避けたいものです。なので断熱層の前には必ず防湿層が必要です。空気中の湿気は壁に触れて水滴になることがあるのでかならず防湿層を作ります。

まとめ 

 私も若いときには通気層の意味が分からず作っていたのですが真夏に実際に小屋裏から通気層を通して出た空気が足場を歩く私の顔に当たった時がありました。とても暑かったです。暖房時のエアコンを強にした時のような風の強さで外に排出していました。これだけ熱を排出するのか・・・と驚きました。それだけの熱を出せれば少なくとも効果はあるでしょう。空気がうまく抜けられるような構造になっていればより熱が抜けて室内温度は安定します。通気層は高気密住宅には欠かせない部分なのでしっかりと設計が必要ですね。

e-mail:hirasawakoumutenn@gmail.com

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