【長野県 伊那市】階段をどんな形にしたいか考える【新築 リビング階段 リビング以外の位置に階段】

お世話になります。平澤です。
新築を考える時に大切な要素ってあると思います。車は何台必要か?住む人は何人か?子供は何人を想定するか?などは当然お聞きします。あと自分たちの性格や夫婦の関係性等も普段の生活から考えればわかると思います。別に回答を用意しておく必要はないですね。しかし準備しておいてほしい質問内容もあるのです。それは設計をするうえで大きく間取りを変更したり、家全体のイメージを変えてしまうものもあります。その中で今回は「階段」について考えて欲しい事をお話していきます。
リビングから使える階段とリビング以外の階段
デザイン上の階段の種類はたくさんあるのですが今回考えてほしいのは「階段をどこに設置するか?」です。これは大きく設計を変えてしまう内容ですし、暮らしていく上で大きく生活を変えるものでもあります。子供の有無にも大きくかかわることですね。
タイトルにもある通り2種類あってリビングから使える階段とリビング以外の階段があります。お客様の簡単なイメージを作るにはこの2種類から始めたほうが良いと思います。このイメージを作るためにこの2種類の解説をしたいと思います。
リビングから使える階段

写真の通りリビング・ダイニングから直接上ることができる階段の事を言います。
長所
- 1階と2階に一体感が生まれる
- リビング自体のデザイン性を高める
- 子供部屋が2階にある場合必ずリビングを通るので必ず顔を合わせる事になる(コミュニケーションの場が増える)
- 空間に立体感ができ、リビングを広く感じる事が出来る
- 廊下の面積を減らすことが出来るので坪数を減らし建物全体のスペース削減になる
短所
- いつでも階段を上る音や降りる音が聞こえる
- 2階の廊下と繋がってしまうので1階の暖かい空気が2階に上ってしまう(暖かい空気は天井に溜まりやすい)
階段のデザインによっては階段下を収納としても使うことが出来るのでスペースが無駄になることはないのかなと思います。コストが高くなると思われがちですがスペースの削減になるので予算がない場合や敷地が狭い場合にはこちらの階段を使った方が良い場合は多いです。
リビング以外の階段

少し写真だと伝わりにくいかと思いますがこの階段は玄関ホールと繋がる廊下から登っていく階段になります。
長所
- 上下階の移動時の音を感じにくい
- 玄関から2階への動線がスムーズ
- 部屋ごとの空調管理がしやすくなる
- 階段の場所によっては安価で出来る場合もある。
短所
- 玄関から直接2階の部屋に行けるので子供とのコミュニケーションの場が少なくなる
- 壁に囲まれる階段になりがちなので狭く感じる人も居る
まとめ
この2種類の階段の大きなポイントは「空調管理」の違いだと思っています。それは長野県の家づくりでは大きな意味を持ちます。この寒い長野県では暖房の費用が結構掛かりますよね。リビング階段はリビングに繋がります。広いリビングのを暖めるのに大きなエネルギーを使います。その空気が2階に上って行ってしまうので2階が温まるまで暖房を行うことになります。ランニングコストを抑えたい場合はそういったことも考えて階段を選択した方が良いかもしれません。しかしリビング階段の良さは見た目の派手さですね。お洒落なリビング作りたいなと思っている方にはリビング階段はおススメです。空調計画をしっかり考える事で暖房対策は可能です。
まとめると
- 狭い住宅の場合はスペース削減のためにリビング階段がおすすめ
- お洒落なリビングにしたい場合はリビング階段がおすすめ
- 子供が大きくなって部屋に籠ったら話す場所がなくなるのは不安だという方はリビング階段がおススメ
- 暖房費抑えたい、大きな空調機や暖房機はあまり使いたくないという方はリビング以外の階段がおススメ
- 2階によく行くから足音とか気になるし嫌だという方にはリビング以外の階段がおススメ
といった感じでしょうか。「ああ・・・自分の家は階段がこっちだからこういう生活だったのか」とか考えてみるとイメージわいてくると思います。階段からでも設計は進んでいきます。この選択は是非お客様の希望を反映した方が良いと思いますので新築を考えている方は階段の事も考えてみてはいかがでしょうか?相談等あればよろしくお願いいたします。
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