【長野県 伊那市】屋根の形を考える【切妻 片流れ 陸屋根 寄棟】

 お世話になります。平澤です。

 

平澤工務店

 屋根は家の形を作るうえでとても大切なパーツです。外観を決めるのも屋根形状によって変わってきますね。しかし屋根の形状はどんなものでも良いわけではないです。また昔ながらの屋根は使い方によっては雨漏りの原因になったりします。最近はあまり雪が降りませんが長野県はいつ大雪に襲われてもおかしくない地域ですので雪の事も考慮する必要があります。雪は屋根にとっては結構厄介で溶けて流れていけば良いですが溶けてまた凍って排水を詰まらせたりします。寒い地域特有のものなので注意が必要です。今回は長野県ならこんな屋根の方が心配いらないよというのを紹介したいと思います。

片流れ 

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 一番シンプルな屋根ですね。もしかしたら外観的にはそこまで面白いと言えるものではないかもしれないですが組み合わせ次第ではとてもおしゃれなモノにもなります。しかしシンプルな1枚屋根というものはとても安心です。屋根が一体化していて雨が入るスキがありません。谷になってしまうところがないので管理も必要ないです。雨も同じ方向に流れるので横樋も屋根下のみで済むので安価な施工が可能です。

切妻 

 

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 これもシンプルな屋根です。2枚で作られるので頂上である棟の施工に注意が必要です。しかしこれもとてもシンプルな形なのであまり管理の必要がないです。雨漏りの心配もほぼないと言っていいですね。横樋は2カ所必要になってきます。建物全体のバランスが良いので構造的にも切妻は強いと言えます。

 デザイン的には切妻はベターで愛されている形なのかなと思います。

陸屋根 

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 平らな屋根という感じですね。都会では結構多いのではないでしょうか。長野県で考えるとあまりおススメはしません。特に雪ですよね。雪が落ちないので屋根に雪が積もります。そのままにしておけば溶けるでしょと思う方も居るかもしれないですがとても危険です。まず積雪荷重を馬鹿にできません。積雪荷重が1mを超えてくると家の耐久が、がくんと下がります。そもそも屋根の加重というのは構造設計をするうえで一番大切です。瓦と金属屋根だけでも筋交いの数が変わるのに雪がドンと乗ったときには家の構造体が悲鳴を上げてきます。そんな時に地震でもあれば倒壊を防げない可能性が出てきます。それが普段なら全然耐えれる地震であってもです。なので雪を下す元気のない方は絶対に止めた方がいいです。

 また雪が溶けて排水に流れるのですが、流れている間に夜になって冷え込むとまた凍ります。当然排水溝が凍って流れなくなります。その後また朝が来ます。すると今度は表面の雪が溶けてきます。排水の氷は雪に隠れて冷えているのでなかなか溶けません。すると流れてくる水が溜まっていきます。そうすると屋根の上がプールになります。そうなったらありとあらゆるところに水が逃げるのでどこからか雨漏りを起こします。私たちはそういう屋根を何度も修理しました。壊して片流れにした家もありますのでとても注意が必要だと思います。

寄棟 

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 これもある意味シンプルですが施工が少し難しくなります。下から見ると東西南北同じように見えます。上から見るととても面白い形になってきますね。これくらいのシンプルな形ならば雨漏りも心配ないですが建物に凹凸が出てくると複雑になり雨漏りのしやすい部分も出てきます。横樋が建物を囲うようにぐるっと全て必要なので上記の切妻屋根や片流れ屋根よりも高価なものになります。屋根の設計も少し難しくなりますね。

 見た目は一番おしゃれなつくりですが高く雨漏りリスクも少し上がります。下から見るとあまりわからないのは少し残念ですね。

まとめ 

 ほかにも屋根の種類はありますが主要な4つの屋根の形を紹介しました。長野県の家はなるべくシンプルな屋根にしないと後で追加費用がかかったり業者とのトラブルになる可能性があります。雨漏りは家自体をダメにしてしまう瑕疵なので出来れば避けたいところ。とてもこだわりがあってどうしてもこんな屋根じゃなきゃ嫌だという方以外には出来るだけシンプルな屋根が良いよと提案をしています。シンプルでも組み合わせればとてもおしゃれになるのでやり方次第でどうにでもなります。

 なにか相談等あればメール、お問い合わせにて連絡をお待ちしております。

e-mail:hirasawakoumutenn@gmail.com

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